トレーニングの中で、スパルタンレースに向けた新しい発見がいくつかありました。ランニングを自主トレに取り入れたことで、ロウイングとの違いを感じたり、今日のワークアウトが握力強化に役立つと気づいたりと、レースに向けての準備が順調に進んでいると実感しています。
1. ランニング vs. ロウイング
クロスフィットではこれまでロウイングで心肺機能を鍛えてきましたが、スパルタンレースを意識してランニングを始めたことで、その違いが明確に感じられるようになりました。ロウイングは両足で押す動作が中心で、強い下肢の力が必要ですが、ランニングでは地面を蹴る動作がメイン。異なる筋肉の使い方で、ランニングではふくらはぎやコアの安定性が重要だと感じました。これらの違いがあることで、体全体をバランスよく鍛えられるのも嬉しい発見です。
比較項目 | ランニング | ローイング |
動作の意識・感覚 | • 片足ずつの地面を蹴る動作 • 重力のかかり方• 身体の傾きのコントロール • 余分な力を抜くこと | • 両足で押す動作 • 力の入れ方や緩急のコントロール • 上半身と下半身の協調 |
主に鍛えられる身体部位 | 体幹下半身の連動、瞬間的な力 バランスを取るための体幹安定性 | 上半身含む全身の筋力・筋持久力 |
エネルギー系統の動員 | • 主に有酸素系(80-90%)• 高強度時は無酸素系も動員 | • 有酸素系(70-80%)• 無酸素系(20-30%)の貢献が大きい |
運動の特性 | • 持続的で一定のリズム • 体重を支える衝撃のある運動 • バランス感覚と安定性が必要 | • 全身を使う複合的な運動 • 低衝撃性 • 上半身と下半身の協調が必要 |
骨や関節への影響 | • 骨密度の向上• 関節への衝撃が大きい | • 関節への衝撃が少ない• 柔軟性の向上 |
2. 握力強化のトレーニング
ワークアウトの中で、ダンベルを使ったハングパワークリーンやデッドリフトを行い、スパルタンレースでの障害物攻略に必要な握力の強化につながると気づきました。ダンベルを握り続けることでグリップ力が鍛えられます。ハングパワークリーンのような全身を連動させる動きとの組み合わせはスパルタンレースでのハンギングに必要な握力にも近いものがあると感じました。自主トレで行っているバーマッスルアップはグローブを利用して少し滑りやすい状態で行っており、これもトランジションのスムーズさとともにグリップ力を向上させるトレーニングとして役立っています。
スパルタンレースとクロスフィットにおける握力の重要性と関連するトレーニングをまとめた表
項目 | スパルタンレース | クロスフィット |
---|---|---|
主な握力要素 | 持続的なグリップ力、ぶら下がり能力 | 爆発的なグリップ力、重量保持能力 |
代表的な種目 | 雲梯、綱登り、モンキーバー | ダンベルデッドリフト、ハングパワークリーン、バーマッスルアップ |
握力の役割 | 障害物をクリアするための基本能力 | 重量挙げや体操系種目を行うための基礎能力 |
トレーニング効果 | 長時間のぶら下がりや移動に対応する持久的な握力 | 重量を瞬間的に保持する爆発的な握力 |
身体の連動性 | 全身を使って障害物を乗り越える際の協調性 | リフティングや体操系種目での全身の連動 |
コーディネーション | 不安定な状況での素早い判断と動作の正確性 | 複雑な動きの中での適切なグリップ調整 |
実用性 | 実際の障害物に近い環境での実践的な握力 | 日常生活や他のスポーツにも応用可能な機能的な握力 |
3. 全身を連動させたトレーニングの楽しさ
トレーニングを通じて、単なる筋力だけでなく、全身の連動性を意識することで動きがスムーズになるのが本当に楽しいです。スパルタンレースは体全体を駆使する競技なので、こうした気づきがレースでのパフォーマンス向上に繋がると信じています。
スパルタンレース本番まであと少し。毎日のトレーニングからの発見や学びを大切にしながら、準備を整えていきたいと思います。