私が働かせてもらっているB-mindの新店舗、浦添店には、パワープレートが導入されています。先日オープン前の撮影会があり、パワープレートを実際に使ってみました。
振動マシンといえば、初めて使ったのが高校生のころで、通っていたスポーツジムにありました。その振動マシンはベルトが付いていて、腰に巻いて有酸素運動後にクールダウン、リラクゼーションで使っていました。
大学生の時にはドクターエアの振動マシン(3Dスーパーブレード)を買って母と使っていました。そのマシンはリラクゼーションというより筋肉を刺激したりカロリー燃焼を促進する効果が宣伝されていました。当時は自宅で騒音を立てずに筋トレの効果を上げるというメリットに魅力を感じていました。
振動マシンも時代とともに進化してきていて多くのエビデンスも出てきています。今回ジムにパワープレートが導入されているということで、改めて体験・勉強してみました。
パワープレートの特徴
3次元ハーモニック振動
パワープレートは上下(70%)・左右(20%)・前後(10%)の3次元方向に振動を与えます。この3次元ハーモニック振動により、身体全体にバランスの取れた刺激が加わり、特定の部位に過度な負担がかかりにくくなっています。
高速・低振幅振動
パワープレートは毎秒25~50回(25~50Hz)という高速で振動しますが、その振幅は小さいです。人体の各部位には固有の共振周波数(頭部: 4-5Hz、脊椎: 10-12Hz、腹部: 4-8Hz、眼球: 20-25Hz)があり、共振周波数での振動は特定の臓器に悪影響を及ぼすことがありますが、パワープレートの周波数はこれより高く設定されています。振幅が大きいほど、血管運動神経への影響が大きくなる傾向がありますが、パワープレートは低振幅で設計されています。
この高速・低振幅の組み合わせにより、身体への衝撃が軽減されています。
転倒リスク軽減
パワープレートには手すりが設置されており、バランスが低下した人も使うことができます。
パワープレートの効果
筋力・筋肉量の向上
パワープレートの3次元ハーモニック振動は、通常のトレーニングでは使用しにくい筋肉も刺激します。1秒間に25~50回の振動により、筋肉を活性化させ、効率的に筋力と筋肉量を増加させることができます。
- 低周波(20-30Hz): 筋力増強や筋肥大に効果的
- 高周波(30-50Hz): 筋持久力や代謝の向上に効果的
ダイエット効果
振動による筋肉の活性化は代謝を高め、効果的な脂肪燃焼につながります。15分間のパワープレートトレーニングは、1時間分の通常トレーニングに匹敵する運動効果があるとされています。
柔軟性とバランス能力の向上
振動刺激により筋肉が弛緩し、柔軟性が向上します。また、不安定な振動プラットフォーム上でのエクササイズは、バランス能力と体幹の強化に効果的です。
骨密度の向上
振動刺激は骨にも伝わり、骨密度の向上に寄与します。これは特に高齢者の転倒予防や骨粗しょう症対策として有効です。
- 低周波(20-30Hz): 骨形成を促進し、骨密度の向上に効果的とされています。
- 高周波(30-50Hz): 骨代謝を活性化し、骨のリモデリングを促進する可能性があります。
血流改善とリカバリー
振動による筋肉の収縮と弛緩は血流を促進し、疲労回復やパフォーマンス向上に役立ちます。スポーツ選手のウォームアップやクールダウンにも活用されています。
アンチエイジング効果
成長ホルモンの分泌を促進し、コラーゲンやエラスチンの産生を高めることで、肌のハリや弾力の改善が期待できます。パワープレートは、短時間で効率的なトレーニングを可能にし、幅広い年齢層や目的に対応できる多機能なマシンです。ただし、使用に際しては適切な指導を受け、自身の体調や目的に合わせて利用することが重要です。
禁忌
パワープレートには以下のような禁忌事項があります:
- 妊娠中の方
- 12歳以下の子供
- てんかんの方
- 深部静脈血栓症(DVT)や血栓症の方
- 心循環器疾患のある方
- 手術や外科的治療による新しい外傷がある方
- 合成/人工関節を使用している方
- 急性ヘルニア/椎間板ヘルニアの方
- 網膜剥離(発症中)の方
- めまいのある方
これらの症状や状態がある場合は、パワープレートの使用を控える必要があります。また、以下の方は医師の指導のもとで使用することが推奨されます:
- 骨粗鬆症の方
- 糖尿病の方
- 関節炎の方
- 偏頭痛の方
- ペースメーカーを使用している方
- 最近手術を受けた方
- がん治療中の方
パワープレートを使用する際は、事前に医師の診断を受け、専門トレーナーの指導のもとで正しく使用することが重要です。また、使用中に気分が悪くなったり、めまいや頭痛などの症状が出た場合は、直ちに使用を中止し、医師の診断を受けることが推奨されます。
適切な使用方法
振動マシンを使用する際は、以下の点に注意することで振動障害のリスクを低減できます:
- 適切な振動強度の選択
- 連続使用時間の制限:はじめは短時間から、慣れても15分以下
- 適切な姿勢の維持
これらの要因により、最新の振動マシンは従来のものと比較して振動障害を起こしにくい設計になっています。ただし、個人の体調や目的に合わせて適切に使用することが重要です。