私は逆立ちや鉄棒、バーベルを使ったトレーニングをするため、手関節の負担を軽減するために、トレーニング時にはリストラップを使用しています。
私のリストラップの使い方例(現在試している巻き方です)
- バーベルやダンベルのプレス系の動作、倒立バーを使った逆立ち→手側、強めに巻きます。
- 鉄棒を握る際の握力補助→中間くらい、強めですが1よりは弱め
- 地面に手のひらをついた逆立ち、逆立ち歩き→前腕寄り、弱め
- リングマッスルアップ→可動域確保のために外すことが多い
今回はリストラップのメリットについて紹介します。
リストラップには主に2つの重要な機能があります:
- 手首関節の保護
- 手首関節の過度な背屈(手首の反り返り)の抑制
これらの機能は、手根骨インピンジメントの予防や症状緩和に直接的に関係しています。
リストラップの機能
手根骨インピンジメントへの効果
上の図にあるように、前腕はには橈骨・尺骨という骨があります。
一般的に重さは橈骨に80%、尺骨に20%かかると言われています。手首を手の甲側に曲げる(背屈)で加重すると、橈尺関節が開き、橈骨と手根骨が衝突して痛みの原因になります。
1. 手首の安定性向上
リストラップは手首を固定することで、橈尺関節を安定させ、前腕のぶれを抑制、トレーニングフォームを安定させます。これにより、手根骨と橈骨の不適切な接触を減少させ、インピンジメント(衝突)のリスクを軽減します。
2. 過度な背屈の防止
リストラップは手首の過度な背屈を抑制します。背屈位での荷重は手根骨インピンジメントの主要な原因の一つであるため、この効果は特に重要です。
3. 負荷の分散
リストラップを使用することで、手首にかかる負荷が分散され、特定の部位(特に手根骨と橈骨の接触部)への過度の圧力を軽減します。
4. 怪我の予防
リストラップは手首の怪我を予防する効果があります。これは手根骨インピンジメントのような慢性的な問題の発生リスクを低下させます。
使用上の注意点
- 適切な強度: リストラップは適度な強さで巻くことが重要です。強すぎると血流を阻害し、弱すぎると効果が得られません。
- 場面に応じた使用: 手関節の動きを制限することでトレーニングがやりにくくなったり、他の場所が代償して過剰に動いてしまうことによる怪我のリスクがあります。目的に応じて使用方法を考えることが大切です。
- 補完的なアプローチ: リストラップは手首の筋力トレーニングや柔軟性向上と併用することで、より効果的に怪我を予防できます。
まとめ
リストラップは手関節の保護や痛みや不安定性などの症状緩和に効果的です。適切な使用方法と他のトレーニング方法との組み合わせることで効果を発揮します。この情報はあくまで参考にして自分に合った使い方でトレーニングギアとしてうまく活用してしましょう。