私がクロスフィットで大好きな感覚を1つ紹介します。
ゾーンに入る感覚
クロスフィットでは、走るなどで心拍数を挙げた状態で、集中力を維持しながらウエイトリフティングやジムナスティック動作をすると余計な力が抜けて自然と動作がうまくいく感覚があります。これは、「ゾーンに入っている」感覚です。なんとも言えない気持ちよさがあります。
日常に例えると
好きな音楽を聴きながらリズムに乗って軽やかに歩くと、自然と体が気持ちよく動く
スポーツやゲームをしているときに、すごく集中できて、すべてがうまくいく
ー 野球でバットにボールが当たる瞬間が完璧に感じる
ー ゲームで次の動きがすぐにわかって反応できる
トレーニング中に感じるゾーン
・すべてがスムーズに感じられ、無駄な力を使わずに自然と体が動く
・集中しすぎて時間の流れを忘れてしまう
・気持ちよく体が動いて、頭の中もスッキリしている
・どう動けばいいかが直感的にわかり、すべてがリズムよく進むように感じる
クロスフィットでゾーンに入りやすい理由
クロスフィットではランニングなどで心拍数を上昇、疲労感のある状態でジムナスティック動作やウエイトリフティングを繰り返します。そのときに集中力を維持して自分の感覚を磨くと、ゾーンに入りやすい感覚があります。それには以下の理由があります。
- 心拍数の上昇による集中力の向上 心拍数が適度に上がることで、脳が酸素と栄養をより効率的に受け取り、集中力が増します。この状態では、余計な考えや感覚が抑えられ、動きに集中しやすくなります。
- 無意識の力の解放 疲労が少し出ている状態では、力を必要以上に入れられなくなり、自然と体がリラックスした状態に近づきます。これが「余計な力が抜ける」感覚につながります。
- エンドルフィンとゾーン効果 有酸素運動後は、エンドルフィンが多く分泌されるため、痛みや疲れを感じにくくなり、気分も高揚します。この状態は「ランナーズハイ」に似ており、体が軽く感じ、集中力が高まるため、ウエイトリフティング中にゾーンに入りやすくなります。
- 筋肉のリズムと呼吸の連動 心拍が上がっている状態では、呼吸も深く、一定のリズムが作られやすいです。このリズムと動きが一体化すると、力を適切に配分し、持続的に集中力を保つことができます。
まとめ
このように、有酸素運動とウエイトリフティング・ジムナスティック動作を組み合わせることで、パフォーマンスを最大限に引き出し、体と心が一体化した感覚を得やすくなります。ゾーンに入る体験は、まさに身体の脱力と集中のバランスが取れた状態です。1人で自主トレをするときにはなかなかここまで追い込めませんが、クロスフィットのクラスで高強度トレーニングをみんなで競いながら行うと体験する機会が増えます。そのなんとも言えない爽快感がクロスフィットの醍醐味です。