クロスフィットや他のスポーツでも言われますが、力の入れどころ、ペース配分を意識することは大事です。経験を積み重ねるごとに自然と意識するようになることですが、エネルギー代謝からも理論的に考えることができます。
運動するためのエネルギーは3つの経路から生まれます。
クレアチンリン酸系(無酸素):10秒以内、瞬発系、ATPからエネルギーを生み出す。
解糖系(無酸素):30秒〜60秒、筋持久系、筋肉内の糖質をエネルギー源とする。
有酸素系:解糖系で代謝されたピルビン酸、中性脂肪から分解された遊離脂肪酸をエネルギー源とする。
AT(Anaerobics Threshold)=無酸素性作業閾値
軽い運動から徐々に強度を上げていく時、メインが有酸素運動から無酸素運動に切り替わる点。
それまで解糖系でエネルギーを産生した時に乳酸ができます。乳酸はピルビン酸になり、有酸素系で再利用されますが、AT以上の強度の運動では消費が間に合わなくなり、乳酸・他疲労物質がたまり体が動かしづらくなる。
AT以上の運動では交感神経の働きが強くなるため、心臓病や高血圧、肺が悪い人は注意が必要です。病院ではCPXという機械を使ってどのくらいの心拍数がATに当たるのかを測定することがあります。病気を持っている人でも安全に運動できる心拍数を知ることができれば、安全な心拍数の範囲で運動するように指導することができます。
VO2Max=最大酸素摂取量
体内に取り込んだ酸素を有効に活用できる量、この値が高いほど有酸素能力が高い。インターバルトレーニングで鍛えられる。
ワークアウト中のペース配分に応用すると、
動作の効率化、力を抜けるところで力を抜くことで、AT以下で行う時間を増やす。
AT以上で行うと疲労物質がたまり、筋肉中の糖も消費されます。解糖系やクレアチンリン酸系が必要な筋力は使える時間が限られています。
AT以上の負荷で行う動作のタイミングを考えましょう。力が入っている状態で動作を止めない。必要のないところで粘らない。効率的な動作が行えなくなったら思い切って数秒休憩して一呼吸など工夫は色々あります。
筋力でのパワープレイだけではなく、頭を使いフォームを正す、ペース配分・リズムを考えることも大事です。
クロスフィット
バックスクワット 5回5セット 85~95lb(38-42kg)
12分 パワースナッチ、T2B、ラテラルバーピー
自主トレ
10 pull over
4×5 Bar muscle up
3 rope climb
10-10 pull up (+20lb)
10-10 dips (+20lb)
2×20 GHD sit up & back extension
2×20 austrarian pull up
2×10 ab roller
handstand balance