痛み改善シリーズ 炎症と栄養

スポーツや筋トレをやっている以上、気をつけていても怪我をすることがあります。痛み始めた初期、急性期のときにはまず安静が必要。急性の炎症が収まってから徐々にストレッチや可動域練習、マッサージなどで凝り固まった部位にアプローチすることが大事です。具体的にどのようなストレッチが必要化、どのように動きを改善したら良いか考えるのは難しく、ときに専門的なアドバイスが必要です。私含め運動を習慣化している人、アスリートは休むほうが精神的にきつい場合があります。

そんな場合、比較的簡単にアプローチできるのが食事の見直しだと思います。ということで、今回まとめてみました。

炎症について

炎症の主な特徴

  • 発赤 – 血管が拡張して局所の血流が増加する
  • 腫脹 – 組織に液体が滲出して腫れが生じる
  • 熱感 – 局所の温度が上昇する
  • 疼痛 – 痛みを感じる
  • 機能障害 – 炎症部位の機能が低下する

炎症のメカニズム

炎症が起こると、以下のような反応が生じます:

  1. 血管が拡張し、血流が増加する
  2. 血管透過性が亢進し、血漿成分が組織に滲出する
  3. 白血球が血管外に遊走する
  4. サイトカインなどの炎症性メディエーターが放出される

炎症の種類

炎症は大きく2種類に分けられます:

  1. 急性炎症 – 数日から1週間程度で収まる
  2. 慢性炎症 – 長期間持続し、組織の破壊と修復が繰り返される

炎症の役割

炎症には以下のような重要な役割があります:

  • 有害物質の除去
  • 組織の修復
  • 感染からの防御

ただし、過剰な炎症反応は組織障害を引き起こす可能性もあるため、適切なコントロールが必要です。炎症は体を守るための重要な反応ですが、慢性化すると様々な疾患の原因にもなり得るため、適切な管理が重要です。

栄養について

抗炎症作用のある栄養素

オメガ3脂肪酸

オメガ3脂肪酸には抗炎症作用があり、特に関節リウマチの症状改善に効果がある可能性があります。魚油やDHA・EPAを含む食品から摂取できます。

ポリフェノール

果物や野菜に含まれるポリフェノールには抗酸化作用と抗炎症作用があります

ビタミン類

  • ビタミンA、C、E:抗酸化作用があり、炎症を抑制します
  • ビタミンB群:疲労回復や粘膜の健康維持に効果があります
  • ビタミンD:炎症抑制に役立ちます
  • ビタミンK:カルシウムの骨への取り込みをサポートします

ミネラル類

  • カルシウム、マグネシウム:筋肉や神経の機能を保つのに重要です
  • 亜鉛:免疫機能の維持や抗酸化作用があります

痛み・炎症に良い食品

  1. 魚(特に青魚):オメガ3脂肪酸が豊富
  2. 葉物野菜:ビタミン類やカロテノイドが豊富
  3. 豆類:食物繊維が豊富で血糖値の急上昇を抑制
  4. アボカド:抗酸化物質や良質な脂肪酸を含む
  5. きのこ類:ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富
  6. 生姜:体を温め、咳やのどの痛みを和らげる効果がある

痛み・炎症時の食事のポイント

  • のどごしの良い、やわらかい食べ物を選ぶ
  • スープなど水分の多い料理を取り入れる
  • 十分な水分摂取を心がける
  • 食物繊維の摂取量を増やす
  • 炎症を悪化させる可能性のある加工食品や精製炭水化物を控える

まとめ

怪我をしたときに自分で比較的簡単にアプローチできる1つの方法が食生活だと思います。これらの栄養素や食品を積極的に取り入れることで、痛みや炎症の緩和に役立つ可能性があります。良ければ参考にしてみてください。

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