スナッチのオーバーヘッドポジションの安定性強化のための種目。普段はあまり取り入れていない種目なのでこの特性について調べ、考えてみました。
参考動画(引用)
https://www.catalystathletics.com/exercise/678/Snatch-Push-Jerk
Behind the Neck Snatch Grip Push Jerkの効果
・スナッチ動作で必要となる下からの力の伝達の促通。
・スナッチ動作におけるバーベルのオーバーヘッドポジション保持能力向上により安定性向上
活性化される主な筋肉
後部三角筋、僧帽筋上部(重量を支える)、前鋸筋(肩甲骨安定化のため持続的に活動)、広背筋(体幹剛性維持)
バーベル起動を垂直に保つため棘上筋が他のプレス動作と比較して持続的に活性化されるという情報もあり。
バーベルをフロントラックで設置する場合と比較して
・上背部(僧帽筋・菱形筋)と後部三角筋の活性化率向上
・バーベル軌道が垂直に近くなり、体幹角度の変化を最小限に抑えられる
動作構造
- 初期ポジション:スナッチグリップ(肩幅の1.5-2倍)でバーベルを後頭部に設置。肩甲骨を内転・上方回旋させ、肘関節を下方へ向ける。
- ディップフェーズ:膝関節のみを10-15度屈曲(身長の約10%深度)。体幹前傾角は5度以内に維持し、重心を踵中心に配置。
- ドライブフェーズ:下肢の爆発的伸展(垂直方向の力発揮)と同期して肩甲帯を活性化。
- ロックアウト:バーベル軌道が頂点に達した瞬間、前腕を外旋させながら肘関節を完全伸展。頭部を前方に移動させバランスを調整。
スナッチ安定性強化メカニズム
垂直方向の力伝達効率向上の効果について
スナッチ動作では、バーベルが頭上で安定するためには以下の力学的条件が必要:
- バーベル重心が足部支持基底面中心と一致
- 肩甲帯-体幹-下肢の力伝達連鎖が最適化
- 関節トルクの合力が垂直方向に集中
バーベル軌道が自然に垂直に近づくため、これらの条件を満たす神経筋パターンを学習、スナッチの成功率を向上させる効果あり。
トレーニングのリスク
下記に当てはまる方はまず疾患の治療、可動域の改善を優先させる必要あり。
- 頚椎過伸展歴(頚椎椎間板ヘルニア等)
- 肩関節外旋可動域<60度
- 胸椎後弯角>50度
- 肩甲上神経麻痺既往歴
特に頚椎椎間孔狭窄症患者の場合、バーベル重量の5倍に相当する圧縮力がC4-C5レベルに加わるため悪化させるリスクあり。
まとめ
Behind the Neck Snatch Grip Push Jerkはスナッチのレベルアップのために有効なトレーニングですが、リスク・注意事項もあり、注意が必要な種目です。参考までに。