トレーニング指導で最近TRXを使ったトレーニングについて勉強しています。実際に動作を習ってみて感じたことを紹介したいと思います。以前にもTRXをトレーニングに取り入れていたことはありますが、再学習してみると新しい発見がありました。
サスペンションを利用して両手、両足を起点に体を動かす動作が多い。
ストラップの長さや身体の角度を変えることで、てこの作用点と力点の位置関係が変化し、負荷の強度を調整できる。同じ種目でもクライアントのレベルに応じて調整可能。
トレーニング中、自身の体重による重力と、ストラップにかかる張力のバランスを取ることが求められる。この力のバランスを保つことで、コア筋群の活性化が促進されます。
サスペンションを使うことで不安定な支持面でトレーニングが可能、この不安定性に対抗するために、身体は常に微調整を行い、多くの安定化筋群を活性化。
矢状面、前頭面、水平面の3つの運動平面すべてでエクササイズを行うことができる。これにより、日常生活やスポーツに応用できる機能的な動きのトレーニングが可能。
TRXトレーニングでは、複数の筋群を同時に使用する複合運動が多く含まれます。これにより、エネルギー消費効率が高まり、カロリー消費・代謝促進、短時間で効果的なトレーニングが可能
サスペンションを使うことでバランスを取れる範囲が広がり、身体を大きく動かすことができる。通常では刺激しにくい可動域訓練が可能で関節可動域の改善効果あり。
適切なフォーム・負荷で行うことで関節の負担を軽減しながらトレーニングが可能。
姿勢制御と空間認識の向上:通常とは異なる体勢で身体のバランスを取ることで関節や筋肉の位置感覚が鋭敏になり、空間における自身の身体の位置を正確に把握する能力が向上。
筋肉と関節の協調:体幹、上肢、下肢の筋肉が協調して働く必要がある。特に体幹の筋肉が重要で、正確なフォームを維持するために腹圧をコントロールする必要がある。
平衡感覚の強化:通常とは異なる重力の影響を受けるため、内耳の平衡器官を刺激。これにより、バランス感覚が鍛えられ、日常生活での姿勢制御にも良い影響を与える。
※ 参考:3つの強度変換の原則
1. 安定性の原則:重心の位置と支持基底面の関係に基づいています。
- 支持基底面が大きく、重心がその中央にある場合、安定性が最大になります。
- 支持基底面が小さくなったり、重心が外側に移動したりすると、安定性が低下します。
この原則を利用して、以下のようにプログレッションを行うことができます。
- オフセットフットポジション(足を前後に開く):初心者や筋力の弱い人向け
- ワイドスタンス(足幅を広くとる):中間的な難易度
- 足を揃えた狭いスタンス:より高度な難易度
2. ベクトルレジスタンスの原則
アンカーポイントとの距離を変えることで体の角度を変えることで負荷を調整する原則です。
3. 支点移動の原則
TRXストラップの長さを調整することで、負荷を変化させる原則です。
まとめ
TRXトレーニングは改めてたくさんの効果があることを実感しました。これからのトレーニング指導に活かしていきたいと思います。